徳島市長に宛てたはがき

徳島市が税関に提出した動物輸入申告書。動物名は「エミウ(エミュー)」と記されている

動物の価格が記された資料

 徳島県に初めて動物園ができたのが64年前。その前年の1956(昭和31)年に、開園を待ち望む当時の女子小学生が徳島市長に宛てて書いたはがきが、とくしま動物園北島建設の森で見つかった。「1日も早く」と心待ちにしている様子がつづられており、新型コロナウイルス禍によるさまざまな制限の中で運営に当たっている職員の励みになっている。

 新型コロナの感染急拡大による休園中に、職員が倉庫の整理をしていて偶然発見した。

 はがきの送り主は、伊賀町に住む新町小学校6年の女児。「市長さんお元気ですか」で始まる文面には、父親の仕事の都合で津市(三重県)から徳島に来ていること、それまでの転勤先には動物園があってよく連れて行ってもらったこと、徳島には動物園がなくてつまらなかったことなどが万年筆で書かれている。

「私が書きました」動物園職員の励みになった65年前のはがきの送り主判明(6/17 17:00公開)

 新聞で動物園ができることを知った女児は「友達と大よろこびをしました。どうか一日も早くつくって下さい。お願いします」と、当時の長尾新九郎市長に訴えている。

 県内で新型コロナ感染者が急増し、臨時休園していた5月上旬、資料を整理中にこのはがきを発見した小川嘉弘学芸員は「新しくできる動物園にこんなに期待していてくれたなんて、今読んでもうれしい。これからも頑張っていい動物園にしないといけないと思いました」と話している。

 はがきのほかにも、開園準備のために集めた資料や動物を輸入するための書類なども見つかった。

 全国の動物園の飼育動物を調査した資料のほか、動物購入費用の試算、税関に提出したエミューやキリンの輸入申告書、上野動物園(東京)の園長へ助言を求める手紙など、動物園開園前後の状況を知る貴重な資料となりそうだ。

 県内初の動物園である徳島市立動物園は1957年11月1日、徳島市中徳島町に開園。サル山や青石を配したフラミンゴ舎などがあり、都市型動物園として県民に親しまれた。1997年末に閉園し、1998年4月に「とくしま動物園」として現在の徳島市渋野町に移転オープンしている。

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