明石監督(右)と演技について話す宇崎さん=美波町恵比須浜

 美波町を舞台にした映画「波乗りオフィスへようこそ」の撮影2日目の30日、主要キャストのミュージシャン宇崎竜童さんが合流し、阿波弁を交えて住民役を熱演した。

 宇崎さんが演じる岩佐辰夫は、主人公の徳永健志を手助けする地元の起業家。同町恵比須浜で造船所や釣り具店などを営む浜口和弘さん(64)がモデルとなっている。

 浜口さんの造船所を舞台に、宇崎さんと主役の関口知宏さんらが撮影に臨んだ。宇崎さんは、明石知幸監督=同町阿部出身=の指導を受けながら、「けんど」「ようけ」などの阿波弁を交え、関口さんと掛け合いを繰り広げた。

 20年前にドラマの撮影で旧日和佐町を訪れている宇崎さんは「縁を感じている。この土地の人の思いを芝居で表現できればと思う。監督が求める細かなニュアンスにも応えたい」と抱負を語った。

 撮影を見守った浜口さんは「宇崎さんに演じてもらえて光栄。映画を通じて地元の取り組みや歴史を知ってほしい」と話した。