19日から12日間(準々決勝翌日の休養日を含む)、甲子園で第89回選抜高校野球大会が開催される。徳島県勢は3年連続で出場を逃したが、神戸国際大付、大阪桐蔭、創志学園(岡山)、明徳義塾(高知)の強豪4校に進学してベンチ入りを勝ち取った県出身選手4人が聖地の土を踏む。
大阪桐蔭3年の香川麗爾投手(17)=徳島市出身、175センチ、77キロ、右投げ右打ち、北井上中出身。中学時代は神戸市の神戸中央シニアでプレーした。上手投げで、冬場の練習ではフォーム改造に取り組んだ。直球は最速146キロを誇り、カーブ、スプリットも操る。試合ではリリーフが多い。
創志学園2年の宮崎竜成二塁手(16)=北島町出身、168センチ、67キロ、右投げ左打ち、北島中出身。中学時代は徳島ホークスに所属していた。打順は7番で「攻撃ではヒットを打ってしっかりつなぎ、守備では確実にアウトを取る。全力プレーで、まずは初戦を突破したい」と意気込む。
明徳義塾3年の近本攻生二塁手(17)=松茂町出身、175センチ、70キロ、右投げ右打ち、は生光学園中出身。昨年の秋季四国地区大会では7番、二塁手として出場し、優勝に貢献した。「早稲田実業との対戦が決まりわくわくしている。持ち前の堅実な守備と粘りの攻撃で食らいついていく」と表情を引き締めた。
神戸国際大付3年の後藤貴大二塁手(17)は、藍住町出身だ。野球一家で知られ、小学3年から野球に親しんできた。堅い守備と勝負強いバッティングを武器にレギュラーの座をつかんだ。163センチ、65キロと小柄ながら1年春の近畿大会からベンチ入りし、試合経験が豊富。昨秋以降、二塁手として定着し、試合展開によっては遊撃や三塁もこなす。