現役大学生が豆を焙煎(ばいせん)するコーヒー店「トーコーヒー」が、徳島市城東町1にオープンした。店の焙煎士を務める徳島大4年の森田海斗さん(22)=同市上八万町中山=は「豆本来の味わいをしっかりと伝えたい」と意気込んでいる。

 

 焙煎はコーヒーの生豆をいって加熱処理する工程のことで、ローストともいわれる。加熱温度や時間、生豆の投入量などによってコーヒーの味わいや香りが変わるため、知識や経験が大事になるという。

 もともとコーヒーが好きだった森田さんは大学1年の頃から県内のコーヒー店やカフェによく足を運んでいた。使っている豆や焙煎法によって店ごとに味や香り、風味が違うことが分かり、その奥深さに魅了された。

 最初はひいた豆を自らドリップする程度だったが、次第においしいコーヒーをいれたいという思いが強まり、専用のいり網を使った手網焙煎に挑戦するようになった。専門書やインターネットの動画を見たり、いり豆の出来栄えを行き付けのコーヒー店のマスターに聞いたりしながら焙煎技術を高めてきたという。

 森田さんは「焙煎は少しの調節で味が変わるから、おいしくするのもまずくするのも自分次第。おいしいと感じるコーヒーは人それぞれで、どこまでも追求できるから無限の可能性を感じる」と話す。

 

 妻の西谷里歩さん(24)=同市=と共に2020年6月、JR二軒屋駅でコーヒースタンドを定期的に開店。常連客も増え、経営が安定してきたため、2人で城東町に店を構え、専用の大型焙煎機も導入した。

 森田さんは「足りない経験を補うためにも、実践と統計から知識を吸収しながら挑戦し続けていく。コーヒー農園の人が手間暇かけて作った豆の味わいを、しっかりとお客さんへ伝えていきたい」と語った。