徳島市は16日、市内の医療機関で12日に行われた新型コロナウイルスワクチンの個別接種で、同市の30代男性に使用済みの注射器を使うミスがあったと発表した。男性は優先接種の対象となっている高齢者施設職員。現時点で体調に異変はない。

 市によると、使用した注射器は本来、看護師がすぐに捨てることになっている。今回のケースでは、医師が直前の接種をした際、接種を終えた注射器にキャップを付け、看護師はその場を離れた。男性に接種する際、医師はトレーに置いてあったこの注射器を新しいものと思い込んでいた。

 使用済みの注射器に液は入っておらず、男性の腕に刺した後に気付いた。男性には新しい注射器で接種し、血液検査を行った。今後、経過観察を行う。

 医療機関から15日午後に報告を受けた県が市に連絡し、市が事実関係を確認した。

 市は再発防止策として▽使用後の注射器にキャップはしない▽注射器は使用後すぐに医師が廃棄する▽接種前に注射器の中身を確認する―などを、市医師会と徳島西医師会を通じて各医療機関に周知する。市健康長寿課は「今後このようなことがないよう注意喚起する」としている。