職場接種に向けて当日の流れを入念に確認する職員ら=徳島市の阿波銀行本店事務センター

 企業の従業員らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの職場接種が21日に始まるのを前に、県内企業で準備が本格化している。ワクチンや冷凍庫が届き、当日に向けてのリハーサルも実施。円滑な接種に向けて会場や作業工程の確認に余念がない。県内では17日時点で16企業・大学が職場接種を申請している。

 阿波銀行(徳島市)では17日、1500回分のワクチンが到着し、接種会場となる同市の本店事務センターで職員らが受け付けや誘導のリハーサルを行った。担当から説明を受けた後、予診票や4ライン設けた接種場所の動線などを入念にチェックした。21日までに職員への案内や日程調整などを進める。

 対象はグループ会社を含む職員と同居家族、同行で勤務する取引先企業の職員らで、3千人超となる見込み。平日午後6~9時に行い、初日は約200人を予定している。7月からは吉野川市の鴨島センターとの2拠点で行い、8月末までに全員の2回接種を終える計画という。

 県内に従業員約8300人を抱える日亜化学工業(阿南市)は18日にリハーサルを行う予定。自社と、社内に常駐する取引先の職員を対象に21日から接種を始め、状況によっては対象者を追加する。県内で約6千人が働く大塚グループも21日から開始する。

 徳島大正銀行(徳島市)や富田製薬(鳴門市)、健祥会(徳島市)なども職場接種を予定している。

 一方、医師や会場を自前で確保することが難しい中小企業の対応が課題となっており、国は商工会議所などを通じた共同実施を想定している。徳島商議所は「日本商工会議所や他県の動向について情報収集を進めている」という。