徳島県は17日、県内の保育施設や幼稚園、学校の教職員計1万4千人を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を、徳島市のアスティとくしまで実施すると発表した。子どもへの感染を防ぐのが目的で、19日から始め、夏休み中の接種完了を目指す。20日に9府県で緊急事態宣言が解除され、東京五輪やお盆など人の流れが増える時期を迎えるため、県は21日~8月15日を「第5波・早期警戒期間」と位置づけて感染対策を強化する。

 ワクチン接種は保育施設の職員から先行し、希望者について、アスティで7月15日まで実施している徳島市などの高齢者への接種と並行して進める。ワクチンは県が確保した米モデルナ製を用いる。高齢者に使用する米ファイザー製との誤用を避けるため、アスティ3階に別会場を設ける。

 警戒期間の対策では、総合体育大会や高校野球県大会など県内外のスポーツ大会に参加する中高生らにPCR検査を実施し、部活動での感染拡大を抑える。飲食店や宿泊施設の従業員を対象に無料で行っている定期検査を継続。県外から繁華街や観光地に訪れる人出の調査も続ける。感染力が強い変異株のスクリーニング検査を英国株からインド株に切り替える。

 県はこの日、県庁で新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、これらの取り組みを確認した。県民に警戒を促す「とくしまアラート」は、人の動きが今後増える可能性があることや変異株への警戒を維持するため、5段階のうち下から2番目の「感染観察強化」のまま据え置いた。