無人販売スペースは窓口前にあるため待ち時間に利用する人が多い=三好市池田町マチ

 徳島県内の郵便局で、食べ物やアクセサリーなどが並ぶ無人販売スペースの設置が広がっている。住民が郵便局に足を運ぶきっかけをつくり地域交流拠点にしようと、日本郵便が全国的に取り組みを進めている。県内201局(簡易郵便局を除く)では5月末時点で、半数を超える102局に設けられている。昨年12月に設置した阿波池田郵便局(三好市池田町マチ)を取材した。

 同郵便局では現金自動預払機(ATM)コーナーと窓口の前に設けた。販売時間は平日午前9時~午後5時。商品代金を近くのボックスに入れる仕組みだが、局内には防犯カメラも備えられている。三好市内の飲食店や雑貨店など5店舗が食パンやクッキーなどの食品類、マスクに付けるアクセサリーやピアスなど、さまざまな商品を販売している。

入り口にもうけられた無人販売スペースは菓子やドライフラワーなどが販売されていた=三好市池田町マチ

 地域交流拠点施設「箸蔵とことん」(同市池田町)で広報を担当する島和也さん(30)=東みよし町昼間=は「箸蔵とことんを知らない人や足を運べない地元の人にも商品を届けることができるのがうれしい」と話した。

 郵便局によると、窓口の待ち時間などに販売スペースで品定めする利用者が多いほか、無人販売スペース目当てに来局する人も少なくないという。週に1度はスペースで食パンを買うという同市池田町サラダ、飲食店経営松本縁(ゆかり)さん(59)は「箸蔵とことんの食パンがおいしいと聞いていたが、遠くてなかなか行けない。郵便局を利用した帰りに購入できるのがとても便利です」と笑顔を見せた。

 松下明局長(59)は「お店を新規開店させる人や、地域で活躍する人を応援したい。今後も地域でワクワクするような活動をする人を郵便局から発信していけたら」と語った。
 無人販売の出店は1カ月1100円から。問い合わせは阿波池田郵便局、電話0883(72)0507まで。