佐藤代表(左端)から浄化装置の製作方法などを聞く高校生=小松島市金磯町

 小松島市内の川をきれいにしようと、2018年度に地元の高校生が発足させたチーム「Re:ver(リバー)」が、市内の水路1カ所に手作りの水質浄化装置を設置し、川の濁りや悪臭を取り除いている。本年度はさらに活動の場を広げ、別の水路の実地調査や新装置の製作などに取り組む。

 同市の汚水処理人口普及率は37%(19年度末)で、県内で最も低い。地元の水環境改善に向け高校生有志がチームを結成し、後輩に参加を呼び掛けるなどして活動を継続してきた。本年度は小松島、小松島西、城北、徳島市立の4校に通う2、3年生12人が所属している。

 リバーは環境保全に取り組むNPO法人エコロジカル・ファーストエイド(小松島市)の佐藤貴志代表(44)と協力し、水質浄化装置を製作。特殊なノズルを用い、汚濁物質の分解を促す酸素を水中に送り込む仕組みで、同市中田町の水路で稼働している。

 装置周辺では設置から数カ月で悪臭や油分が無くなり、メダカなどの生物が確認できるほど水質が改善した。水路と合流する外開川でも透明度が上がるなどの効果がみられたという。

 「設置の交渉などで住民と接したり、自分たちで今後の方針を決めたりして、高校生が主体的に活動している。彼らの活動が広がれば大人たちも環境に関心を持ち始めるはずだ」と佐藤さん。5月から高校生と一緒に、さらに浄化能力が高い装置を作っている。8月までに完成させ、市内の汚れた水路を調べるフィールドワークも行う。

 装置の材料費や稼働に必要な電気代など25万円を捻出するため、県や民間が募集する助成事業に応募する予定。2年前からチームに参加している小松島高3年の小川智嵩(ともたか)さん(17)は「地域を巻き込んだ貴重な経験をさせてもらっている。もっと水質を良くして、いろんな生き物が住みやすい小松島をつくっていきたい」と話している。