昨年を上回る応募作が集まり、集計作業に追われる徳島文学協会の会員。中央が佐々木会長=徳島市の四国大

 徳島をテーマにした全国公募の掌編小説コンクール「第4回徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」(徳島文学協会、徳島新聞社主催)の募集が締め切られ、昨年の465点を51点上回る過去最多の516点が寄せられた。県内からの応募は156点だった。締め切り日の10日に195点が届くなど駆け込み応募が殺到した。

 応募者の居住地は全国43都道府県に及んだ。東京都の92点を最高に、神奈川県35点、大阪府34点と続き、千葉、埼玉、兵庫、福岡、京都、愛知が、それぞれ10点以上。初めて海外からも応募もあった。

 25歳以下の作品は90点で昨年より16点増えた。最年少は11歳、最高齢は88歳、平均年齢は44・7歳だった。

 応募者の職業も多彩だった。会社員や学生らを中心に、文筆業、脚本家、歌人、コピーライターのほか、教員、画家、歯科医、調理師、歌手らも。中央の文学賞の受賞者や入賞の最終候補に残った人、県内の文学賞受賞者らも名を連ねた。

 徳島文学協会の佐々木義登会長は「賞の知名度が年々上がっていることがうれしい。コロナ禍で小説を書こうという人も増えたのだろう。作品の質も上がっているはずだ。作者は徳島について調べて書くため、徳島の知名度アップや活性化につながっていると思う」と応募数の増加を喜んだ。

 応募作は1次選考を経て、吉村萬壱さんと小山田浩子さんの芥川賞作家2人、佐々木会長、岡本光雄徳島新聞社理事による最終選考が行われる。受賞作は8月に決まる予定。

 賞金は大賞の阿波しらさぎ文学賞が30万円、県内関係者から選ばれる徳島新聞賞は10万円、25歳以下が対象の徳島文学賞は3万円。受賞作は徳島新聞と徳島新聞電子版に全文掲載される。