サッカーJ2徳島ヴォルティスは2日、福岡市のレベルファイブスタジアムでアビスパ福岡と対戦する。故障者が続出し、苦しい状況の中、5月を無敗で乗り切った。前節・負傷から岩尾憲主将が復帰するなど、離脱者も徐々にチームへ戻ってきた。6月は上位との戦いが続く、重要な月。岩尾にチームの状態や福岡戦への意気込みを聞いた(記事の最後に動画版)
―けがから復帰し3試合ぶりに出場した。前節はまだ痛みの残る中だったがコンディションは
肩の件とかありますけど、常に自分の今あるコンディションの中で100%やろうということは、肩が外れても何しようが関係ないっていうか、そこの基準は自分の中にあるので、そこを言い訳にしてピッチに立つぐらいなら、立たないほうがもちろんいいので、あんまりコンディションの部分は気に掛けてやってはいなかったですけども。
―5月は無敗だった。チームでの受け止めは
僕も試合を外で見る機会もありましたし、その中で自分がいないなかで、出ている選手だったり、練習の雰囲気も含めてものすごく、より一層まとまったと僕は思っているので、みんなが僕に依存して、甘えているとはまったく思っていないですけど、そんなうぬぼれた話じゃないと思うんで、まったく思っていないですけど、いないという事実の中で、戦う姿勢だったり、勝ちにいこうとする姿勢は、より強く出てたんじゃないかというふうには見えたので、そういう意味では、無敗で終えられたことにつながっている部分も、少なからずあるのかなと思います。
―岩尾選手が入り、攻撃の幅が広がり、連動性も見られた。プレーで意識していたことは
僕が出るということは、誰かが出れなくなって、それまで出れない期間を僕もゲームをダゾーンで見ていて、岩尾の穴を、小西が埋めていると、実況の方も、解説の方も言ってましたけども、小西は僕の穴埋め役ではないので、彼が出て試合に負けていない、無敗で来た状況のなかで、いきなり僕が復帰したからベンチになってしまうっていうことを納得できる選手はいなくて、僕も湘南時代に同じ経験を、10何試合無敗できてたなかで、けがの人が復帰して、僕がベンチに下がるという経験もしましたし、彼(小西)の気持ちは自分が感じたそのままだと思うので、そういう選手に対して、失礼のないように、肩が痛いということを一瞬でも見せたら、その人への敬意はなくなると思って臨んだので、そういった意味でも勝ちたかったですし、あのPK決めていれば勝てたというところで言うと、まだまだ自分の甘さもありますし、やる姿勢だったりというのは、すごくそこに依存してやってはいました。
―次戦の相手・福岡の印象は
サッカーを知っている人なら、一度は名前を聞いたことがある選手はたくさんいますし、ということは、それなりに能力だったりというところは付随してくるので、外国人選手も含めて、去年ウェリントンという選手がいましたけど、今年はドゥドゥという選手がいて、タレント的には本当にすばらしいし、組織的に守って、早く攻撃するというところだったり、今年に関しては、中をより崩してくるという機会も増えてきているので、かなり、多様に攻めてくる感じはあるので、そういうところを自分たちがプレスにいくのか、構えてカウンターを狙いに行くのかという正しい判断をチーム全体がして、できるようにやれたらいいなと思います。
―負傷者が徐々に戻り、チームも活気づいてきている。上位との対戦が続く6月に
僕らがやろうとしていることはぶれていないので、そこはものすごくポジティブだと思いますし、帰ってきた選手が、変化を加えられる選手もたくさんいますし、また6月は、いま現在、順位が上の方のチームとできるので、そこで自分たちがそこに食らい付いていけるのか、中位、下位にいくのかというのを選択する月だと思っているので、そういう意味では福岡戦、しっかり勝ち点3を取ってスタートする重要性をみんなで共通認識とできればいいなと思います。
―徳島のサポーターへメッセージを
いつも応援ありがとうございます。本当にサポートして下さっていることを肌身を持って、今年すごく感じられているので、結果として、しっかり恩返しできたらいいなと思っていますし、さらに皆さんとの距離を縮めていけるチームであったり、クラブになっていけるように、そこに価値がしっかりついてくるようにやっていけたらいいと思っているので、これからもよろしくお願いします。