販売初日で売り切れた「徳島プレミアム生活衛生クーポン」(県提供)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営に打撃を受けた理容、美容、クリーニング、公衆浴場の4業種を支援するため、県が6万セットを発行する共通のプレミアムクーポン券が、21日の販売初日で売り切れた。購入できなかった県民からは不満の声が上がり、県や委託業者には300件以上の意見や苦情が寄せられた。再発行について県は「券の使用状況を詳しくみたい」としている。

 県によると、クーポンは1セット額面5千円(500円券10枚)を2500円で販売する。スーパー40店で売り始め、一部では200人ほどの行列ができた。正午には半数の店で売り切れとなり、午後4時15分までに全店で完売した。県は購入数を1人5セットまでとしていたものの、複数の店を回るなどして上限以上を買った人もいた。

 県やコールセンターなどには「仕事を終えてから行くと買えなかった」といった電話が殺到。徳島市の30代女性は取材に対し、「クーポンを楽しみにしていたのに、働いている人は購入できない。事前に希望を募るなど工夫してほしかった」と残念がる。

 県安全衛生課の松永史朗課長補佐は「あくまで業界の活性化が目的で、購入方法を複雑にすると支援につながらない恐れがあった」と話している。

 クーポン券は、業界団体の認定を受けた「ガイドライン実践店ステッカー」を掲示する県内約1200店で12月末まで利用できる。事業費は1億9200万円。