「カピバラが日本一多い動物園」として、とくしま動物園北島建設の森(徳島市方上町)が、ファンの間で話題となっている。日本動物園水族館協会(東京)が昨年12月31日時点で集計した資料によると、飼育数は94匹に上り、2番目に多い伊豆シャボテン動物公園(静岡)の27匹を大きく引き離している。カピバラが群れで生活する様子が見られるのは貴重なため、とくしま動物園に足しげく通うファンも少なくない。

 

 園では2007年からカピバラの飼育を始めた。この年に3匹を迎えて以降、毎年5~10匹ほどの赤ちゃんが生まれているという。順調に数が増えている理由について、園の獣医師古田琴さん(37)は「担当飼育員による環境づくりや餌の調整がうまくいっているからではないか」と分析する。

 カピバラは、ネズミの仲間「げっ歯目」の中で体が1番大きく、体長は1メートル程度。指の間には水かきがあり、水の中を泳いだり潜ったりするのが得意だ。園はサバンナエリアで、シマウマと一緒に飼育している。

 

 飼育担当の木村善子さん(56)によると、カピバラは20~30匹ずつの緩いグループに分かれており、集団で行動するところが観察できる。木村さんは「全力で走る姿など野生らしい一面が見える。鳴き声などカピバラ同士のコミニュケーションにも注目してほしい」と話した。

 

 会員制交流サイト(SNS)で「仔カピ写真家 みのカピ」というアカウント名で活動する薬剤師吉田稔さん(32)=阿波市阿波町東島=は園を頻繁に訪れ、インスタグラムやツイッターにカピバラ写真を投稿している。赤ちゃんカピバラを中心に撮影しており、園では別の母親が子育てを手伝うシーンも見られるという。吉田さんは「数の多さと飼育スペースの広さが魅力。特に餌の時間は90匹ほどが一気に集まるところが見えて迫力がある」と熱く語った。

 園では生まれたばかりのカピバラ2匹も公開している。問い合わせはとくしま動物園、電話088(636)3215。