徳島県美馬市は、新型コロナウイルスワクチン接種を行っている市内約30の医療機関に協力金を交付する。藤田元治市長が22日の市議会6月定例会の閉会あいさつで明らかにした。財源には「新型コロナウイルス感染症対応地方創生事業」の残余金を充てる。

 市によると、7月上旬の事業予算の執行状況を踏まえ、交付総額を決める。個別接種や集団接種など医療機関の協力内容に応じて交付額を算定。各機関から申請書を提出してもらう。交付は1医療機関につき1回限り。

 市内のワクチン接種は現在、65歳以上の高齢者を対象に個別接種を実施している。医療機関によっては、日曜に接種日を設けたり、通常診療の時間外で対応したりするケースもある。接種後、専用の記録システムへの入力作業などもあり、負担は大きいという。

 これまで医療機関への財政的支援はなく、今後も続くワクチン接種をスムーズに行うため、協力金を出すことを決めた。市保険福祉部の住友礼子部長は「医療機関の協力に感謝している。可能な限り支援し、円滑な接種につなげたい」と話している。

 医療機関への協力金交付は三好市も予定。石井町も前向きに検討している。

 他県では、新潟市が接種人数に応じて25万~75万円を、栃木県下野市が協力内容によって10万~50万円をそれぞれ交付するなど、制度創設の動きが広がっている。