徳島県内で観光農園やホテルを経営しているいせやグループ(大阪市)が1日、鳴門市大麻町東馬詰のイチゴ農園敷地内に、「いせや農場産直市場」をオープンさせた。県内を中心に生産者200戸が出品し、青果物や加工品など約300種類を販売する。
産直市は木造平屋1750平方メートル、売り場面積270平方メートル。出品する生産者の約9割は県内で、上板産ブロッコリーや鳴門産レンコンなど常時60~70種類の青果を並べる。阿波牛、阿波尾鶏などの精肉や鮮魚もあり、四国ではほとんど流通していない三重県の銘柄豚「松阪豚」を県内で初めて取り扱う。
無添加や有機栽培の食品、アレルギー対応の菓子を集めたコーナーも設ける。イートインスペース(26席)では、隣接する農園のイチゴを使ったスムージーやソフトクリームを販売する。
駐車場は隣接地に増設して計100台分を確保した。事業費(駐車場増設分を除く)は約1億5千万円。初年度は2億円の売り上げを目指す。
同グループはイチゴ農園のほか、鳴門市でホテルとカフェ、松茂町でホテルとナシ農園を経営している。観光農園と産直市の運営会社・いせや農場(鳴門市)は「地域の人や観光客においしい食材をPRし、にぎわいづくりにつなげたい」としている。