四国4県の8チームが争うサッカーの四国リーグが9日開幕する。徳島県勢は昨季5位のFC徳島セレステに加え、今季から光洋シーリングテクノが参戦。両チームとも元Jリーガーやクラブユース出身者らを抱え、戦力は充実。午後1時から徳島スポーツビレッジで行われる開幕戦でいきなり対戦する。
上位を狙うFC徳島は4-4-2のシステムを基本に、成瀬主将とJ3盛岡から加わったMF石川のダブルボランチが攻守のバランスを取りながら試合を組み立てる。磐田などJ1で89試合の出場経験があるMF犬塚、徳島ヴォルティスでもプレーしたDF尾上ら個々の能力は高い。
2日に行われた光洋との天皇杯県代表決定戦では、選手が距離感を巧みに保ってスペースを消すなど連係の良さも見せた。高木監督は「自分たちのスタイルを確立できれば、上位とも十分戦える」と意気込む。
光洋は4-2-3-1の布陣。県内高校のサッカー部出身者ら技術の確かな選手が並ぶ。福島選手兼任監督が目指すのは分厚い中盤から速く細かいパスワークでボールを保持し、敵陣へ前進するスタイルだ。
課題は守り。2日の試合ではFC徳島に5失点した。運動量が落ちてプレスが鈍った後半をどう持ちこたえるか。リーグ残留を1年目の目標に据え、山本主将は「カバーや連動性を高めて弱点を埋めたい」と前向きに話す。