徳島県は25日午前0時、新型コロナウイルス感染拡大への警戒を県民に促す「とくしまアラート」を約2カ月半ぶりに解除した。警戒レベルは5段階のうち下から2番目の「感染観察強化」だった。直近1週間(17~23日検査分)の新規感染者が4人になるなど全ての指標が基準以下となったため。

 新型コロナ対策本部会議を24日に県庁で開き、「解除に異論はない」との専門家の意見を踏まえて決めた。東京五輪開催や夏休みといった人の動きが増える時期を迎えるため、7月から新たに観光地の人出を調査するなど感染拡大「第5波」への警戒を続ける。やむを得ない事情で帰省する人を対象にした事前のPCR検査の受け付けも6月24日から始めた。

 一方、18日夜に大阪や兵庫など近隣5府県から徳島市中心部の繁華街に来た人の数は、県の調査で「第4波」拡大前の1・5倍になった。こうした中で解除することについて、飯泉嘉門知事は会見で「アラートは国の指標に従って運用している。人流調査は、アラート発令につながらないよう早期警戒を促すためだ」と説明した。

 県は4月8日に最も警戒レベルが低い「感染観察注意」を発動した。20日には上から2番目の「感染拡大注意急増」に初めて引き上げ、6月2日に「感染観察強化」としていた。発動期間は78日となった。

 とくしまアラートの解除方針を受け、県教委は24日、部活動の合宿や修学旅行などの校外活動について、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の対象区域以外で25日から可能とする通知を、県立学校と各市町村教委に出した。4月20日に部活動の合宿や練習試合を禁止するよう各市町村教委に要請。県境を越える修学旅行や遠足は延期を求めていた。