徳島県議会での次期衆院選に向けた飯泉嘉門知事の発言は、出馬の明言を避けながらも「決断」「バトンタッチ」といった前向きと受け取れる言葉を使うなど、これまでとは様相が異なる。知事周辺では「国政転身は既定路線ではないか」との見方が強まっている。

 代表質問に立った嘉見博之氏(自民)は、知事職はいつまでも続けられるわけではないとし、後継の必要性を強調しつつ衆院選への出馬を促した。呼応する形で知事は「知事としていつまでもその任にあるものではない。素晴らしい方にバトンタッチし、徳島をさらに発展させていただくべきだと考えており、いずれは決断しなければならない」と答えた。