移動屋台からホットドッグを買い求める女性たち。当時はまだ珍しい食べ物だった=1966年、徳島市、本社所蔵写真

 細長いパンにソーセージを挟み、マスタードとケチャップで味付けしただけのシンプルな食べ物のホットドッグ。生まれは米国で1人当たり年間60食余りを食べる国民食として定着している。

 写真は1966(昭和41)年に徳島市内で撮影されたホットドッグの移動販売。当時はまだ県内では珍しい食べ物で、こうした移動式の屋台などで売られていたようだ。ハンバーガーなどとともに、広く大衆化するのはもっと後年になってから。

 19世紀に米国でドイツ系移民が発案したとされ、1893年に開かれたシカゴ万博で歩きながら食べられるということで普及、さらに野球場で売られたことから人気を博し、ホットドッグの名称もそのころにできたようだ。

 日本では1934年に日米野球が行われた阪神甲子園球場で売られたのが最初とされている。第1世界次大戦の捕虜で、終戦後も日本に残りソーセージ製造の指導をしていたドイツ人が販売した。当時の日本人はなじみのないソーセージを捨て、パンだけを食べたというエピソードが伝わっている。