ごみ処理施設建設候補地の変更などを説明会で報告する内藤市長(中)=徳島市の宮井小

 徳島市は28日夜、広域ごみ処理施設建設地の変更に伴い、前計画の候補地(飯谷町)の周辺住民を対象にした初めての説明会を多家良町の宮井小学校で開いた。多家良、八多、丈六、渋野の4町の約40人が出席。候補地変更や今後の事業推進に関して市の姿勢を問う声が相次いだ。

 市側は内藤佐和子市長ら4人が出席。飯谷町で整備した場合、施設の一部が土砂災害警戒区域に指定されるとの見通しが判明したことについて、出席者は「分かっているのに(事業を)進めていたのか」と指摘した。市の担当者は「飯谷町を選んだ時点では周辺ですら全く指定されていなかった」などと説明した。

 これまでの処理施設整備事業では市から十分な情報提供がなく進められていたとの意見も上がった。今後の事業推進に当たっては市民会議やパブリックコメントを実施するよう要望があり、市担当者は「基本計画を見直す中で、いずれかは実施したい」と答えた。

 建設に賛成していた住民からは多家良地区の衰退を懸念する声も出た。内藤市長は終了のあいさつで「皆さんと一緒に地域をどうすれば良くしていけるのかを考え、行動していきたい」と述べた。

 出席した多家良町宮ノ下、農業木下麻衣さん(41)は「市には市民に正確な情報を発信してほしい」と話した。7月8日には飯谷町の住民を対象に説明会を開く。

 市は新たな建設予定地として東沖洲1のマリンピア沖洲内にある市北部浄化センターの敷地を選んだ。