都内での展示に向け、準備を進める会員=勝浦町生名の人形文化交流館

 徳島県勝浦町の「ビッグひな祭り」を主催するNPO法人阿波勝浦井戸端塾が、東京五輪・パラリンピック期間中に、都内で祭りを再現する。2016年リオデジャネイロ五輪の際には現地に出向いて披露しており、2大会続けての開催地での展示に、会員は「ひな人形の文化を知ってもらう機会に」と期待を膨らませている。

 五輪が開幕する7月23日の約1週間前の16日ごろから9月中旬まで、新宿区の複合施設「日本青年館」ロビーにひな人形を展示する。国立競技場から徒歩5分ほどの場所にあり、集客が見込める。会場の選定には、NPO法人日本スポーツ芸術協会の理事兼事務局長で関東阿波かつうら会会長の相原茂明さん(73)=東京都、同町出身=が協力した。

 会場では、ロビーの中央に7段のピラミッド型ひな壇(高さ2メートル、幅3・1メートル、奥行き3・1メートル)を設け、上部に御殿飾りを設ける。ひな人形は千体用意し、ひな壇や周辺に飾り付ける。

 6月22日、会員が人形の梱包(こんぽう)作業を約6時間かけて行った。ひな壇の製作や展示のリハーサルなどの準備を7月上旬に行い、15日にトラックで人形やひな壇を発送する。

 井戸端塾は、リオ五輪での展示が決まった2015年以降、日本で開かれる東京五輪での開催を模索してきた。リオ五輪開幕前の16年2月には、ビッグひな祭り会場の人形文化交流館(同町生名)の入り口近くに「VS五輪 リオから東京へ」との看板を設置し、今も掲げている。

 4月の聖火リレーで町内を走った井戸端塾の稲井稔理事長(81)は「長年の夢がやっとかなう」と本番を心待ちにしている。