オペラ公演に向けたCFへの協力を呼び掛ける澤上理事長=徳島市内

 オペラを通して地域活性化に取り組む公益財団法人「さわかみオペラ芸術振興財団」(東京都)が、12月に徳島市で開く市民参加型オペラの公演資金を、7月1日からクラウドファンディング(CF)で募る。徳島県民に広く協力を呼び掛け、オペラ熱を盛り上げる。 

 財団は県内で2017年からコンサートやオペラを開いている。19年からは市民が出演できる公演開催にも取り組むなど、気軽に楽しめるオペラを目指す。より上質な舞台にするとともに、寄付による応援で県民が身近に感じられるよう、CFによる資金集めを企画した。

 今回の演目は、イタリアを舞台にした男女の恋愛悲劇を描いた代表作「カヴァレリア・ルスティカーナ」。12月4日に徳島市の県教育会館で上演する。財団が選んだプロの歌手5人と、県内から募った約50人の出演を予定。イタリア語での上演に向け、特訓している。

 CFは7月31日までで、目標額は100万円。弦楽器などの奏者を増やすほか、新たな舞台セットや照明の設置費に充てる。寄付は千円から可能。金額によって出演者のメッセージ動画やプログラムへの名前の記載、本番前の稽古見学といった返礼品を用意する。一般社団法人「大学支援機構」(徳島市)が運営するCFサイト「Otsucle(おつくる)」で協力を呼び掛ける。

 財団の澤上篤人理事長は「地域経済の活性化は地元の人が動かないといけない。『オペラは面白い。楽しいよね。もっとやろう』という流れをつくり、徳島を盛り上げたい。皆さんと面白いオペラを作りたい」と話した。