徳島ヴォルティスは27日、純利益が1429万円とする2017年1月期の決算を発表した。選手の移籍金収入が大幅に減少した上、成績不振から広告料や入場料収入なども減り、純利益は前期比94%減となった。9年連続の黒字を確保したとはいえ、経営は厳しさを増している。

 クラブによると、営業収入は前期比17・1%減の14億4295万円。このうち、移籍金収入については、前期は外国人選手の海外移籍で1億8900万円だったが、今期はこうした特殊要因がなく、91%減の1700万円となった。

 広告料収入はスポンサーを4社獲得した。しかし、メーンスポンサーの契約金などが減額し、9・7%減の9億9100万円となった。

 チームの成績不振が影響し、その他も軒並み減収となった。16年の1試合平均のホームゲーム入場者数は4565人で454人減。このため、チケット収入は14・9%減の5100万円に落ち込んだ。

 会員収入は個人が14・7%減の7800万円(4523人)、法人は7・1%減の5800万円(608口)。グッズなどの物販収入は2・1%減の4600万円だった。

 営業費用は2・5%増の14億900万円。外国人の補強などで人件費が6・9%増の7億3100万円と膨らんだ。この結果、経常利益は93・2%減の2523万円にとどまり、純利益は赤字だった2008年を除くと過去最少となった。

 収益の伸び悩みを踏まえ、岸田一宏社長は「チーム強化に加えてスタジアム内外で新しい仕掛けを投入して営業収入を確保し、クラブの体質強化を図る」としている。

 決算はこの日、板野町文化の館で開かれた第13期定時株主総会で報告、承認された。このほか、任期満了に伴う役員の改選があり、岸田社長ら取締役8人と監査役2人の再任、取締役3人の新任が承認された。