オンラインでメーク教室を開く北島さん=つるぎ町半田の自宅

 高次脳機能障害や半盲などの障害がある北島麻衣子さん(36)=つるぎ町半田、町会計年度任用職員=が、障害者の社会復帰を支援する活動を進めている。働く気持ちのある人が障害を理由に諦めることのないよう、自身の経験を生かしてセミナーなどを開く。

 活動は、障害と向き合いながら社会復帰を目指す当事者と社会の橋渡し役になるという意味を込めて「かけはしプロジェクト」と名付けた。北島さんは第2子を妊娠中だった26歳の時に脳内出血し、後遺症を抱えた。その後、戸惑いながらも社会復帰した経緯を、学校や病院、企業などで講演している。課題を抱える当事者と直接やりとりしようと、新たな活動を企画した。

 第1弾として6月19日、専門学校で学んだ美容の技術を生かしたメーク教室をビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を通して開いた。

 リハビリを重ねて働けるようになるまでの歩みなどを話した後、眉毛の描き方やアイシャドーの使い方を説明した。参加した佐藤晃子さん(54)=徳島市=は「メークは自己流だったので、勉強になった。講演以外に、多くの人に経験を伝える機会にしてほしい」と話した。

 次回は未定。将来は、共同作業を通じて就労に向けた支援をする農園の開設などを検討している。北島さんは「まだ手探りの状況だけど活動を知ってもらいたい。自分も一人では社会復帰できなかった。サポートできる場づくりを模索する」と意欲を見せている。