J2徳島ヴォルティスは2日午後2時から、福岡市のレベルファイブスタジアムでアビスパ福岡と対戦する。5月を無敗で終えた徳島だが、リーグ10位と、J1昇格を目指すチームにとって「本来いるべき場所ではない」(ロドリゲス監督)。上位との対戦が続く6月最初の福岡戦は、今後を占う大事な一戦。勢いに乗って勝ち点3を手にしたい。
前節は昨年2敗した難敵の松本とドロー。勝てなかったのは残念だが、後半は両サイドを軸に波状攻撃を仕掛けるなど、本来の攻撃力の高さを見せた。
攻めの一角を担ったのが左サイドの杉本竜。ドリブルで仕掛けたり、内田裕との連係で一気に敵陣深くに進入したりと好機を演出した。
「中盤の選手がコントロールして前へ出させてくれた。(再三の好機は)チームがうまく回っている証拠と思う」と手応えを話す。
福岡戦もサイドの攻防が鍵を握りそうだ。5月の5試合で8得点している福岡は、サイドに大きく展開してドゥドゥや森本ら得点力のある前線にクロスを入れる攻撃が目立つ。徳島は杉本竜と右の大本の両サイドが相手をしっかり押し込みつつ、チャンスメークに絡む動きが大事になる。
杉本竜は「無敗でも引き分けでは勝ち点を稼げない。全員が勝ちきる意識で戦う」と必勝を誓った。