【左】通行人に声を掛ける小島さん=三好市井川町西井川 【右】出発式で第一声を上げる高井さん=三好市池田町サラダ

 4日に告示された徳島県三好市長選は、いずれも無所属新人の飲食業小島美江子さん(72)=井川町西井川=と、前県議の高井美穂さん(49)=三野町太刀野山=の女性候補による一騎打ちとなり、7日間の戦いの火ぶたが切られた。小島さんは知人らと少人数で独自の戦いを展開。高井さんは出発式で第一声を上げ、選挙カーで市内を巡り支持を訴えた。 

 小島さんは出発式や街頭演説は行わず、自宅周辺を通行する住民に「市民のための政治になっていない。気持ちよく生活できるようにしたい」などと呼び掛けた。「今、皆様といっしょに三好市を変えませんか!」とキャッチフレーズを書いた選挙用ポスターを地元の井川町などに貼ったほか、選挙ビラ作製の手続きを進めた。

 高井さんの出発式は池田町サラダの商業施設・フレスポ阿波池田駐車場であり、約500人(陣営発表)が集まった。高井さんは「市民の幸福度を上げ、困難に直面する人を一人でも救っていく。粉骨砕身で頑張るので、力強い支援を最後までお願いします」と訴えた。

 応援演説に立った自民党県連会長の山口俊一衆院議員は「高井候補と何度も話をして、この人なら新しい一歩を踏み出せると確信した。高井市長を誕生させ、希望の持てる市をつくっていこう」と激励。飯泉嘉門知事は高井さんの国政、県政の実績を挙げ「地方創生の旗手として、四国の中央にある市から新たな施策を打ち出す絶好の機会が訪れた」と力を込めた。

 高井さんは決意表明後、選挙カーで街宣へ。市内全域を回って演説したほか、有権者とグータッチして浸透を図った。

立候補者の略歴と主張(上から届け出順)

小島美江子候補(72)
 こじま・みえこ
 池田高卒。三好市井川町で菓子製造業とゲストハウスを経営するほか、香川県三豊市の道の駅で飲食店を運営している。井川町西井川。72歳。

 一、市民と顔を合わせて対話する市長を目指す

 一、市民の困り事や提案を積極的に受け入れる市政にする

 一、企業誘致などで経済の活性化を進める

 一、市の財産である山や川などの自然を生かした体験型観光を推進する

 

高井美穂候補(49)
 たかい・みほ
 早稲田大卒。ダイエー勤務後、2000年の衆院選に旧徳島2区から初出馬し03年に比例復活で初当選した。衆院議員を3期務め、文部科学大臣政務官、文部科学副大臣などを歴任した。15年4月の県議選・三好第1選挙区で初当選。総務委員長などを務め、2期目途中に市長選出馬のため辞職した。三野町太刀野山。49歳。

 一、新型コロナウイルスワクチンを希望する全ての市民にできるだけ早く提供する。コロナ禍で苦しむ事業者・生活者を支援する

 一、過疎地での移動手段や介護・医療体制の確保、鳥獣害対策など、住み続けるために必要な機能の充実を図る

 一、市役所新庁舎やサンライズビル、船井電機池田工場の両跡地を活用し、防災減災対策を兼ねた総合的な視点で図書館や公園、多目的ホールなどを整備する

 一、民間の力を借りながら市がやるべき事業を取捨選択して行財政改革を進める。企業版ふるさと納税制度の創設などで歳入を増加させる

 一、近隣自治体と連携し、県西部の資源を生かした観光振興や農業と食文化の保全、広域ごみ処理施設の更新と効率化を進める