第58回徳島県高校総合体育大会(県教委、県高体連主催、徳島新聞社など後援)が1日、開幕した。4日までの4日間、既に終了した体操と新体操を除く30競技で熱戦が展開される。
初日は11競技と協賛競技の硬式、軟式野球があり、卓球男子は城南が3年連続7度目、女子は徳島市立が2年連続13度目の栄冠を手にした。ソフトテニス男子はつるぎが3年連続4度目の優勝。女子は脇町が12年連続で制し、優勝回数を17に伸ばした。バドミントン女子は城東が15年連続27度目、男子は徳島商が6年連続19度目の制覇。ライフル射撃ビーム男子は小松島西勝浦が5年ぶり3度目の頂点に立った。第2日の2日は25競技が行われる。
勝負楽しみ会心雪辱 徳島市立(卓球女子)
寺本が繰り出したフォアハンドの強打が相手の返球ミスを誘い、2時間を超える激闘に終止符を打った。決勝でライバルを下し、2連覇を果たした女子の徳島市立。うれし涙があふれる選手たちは肩を抱き合い、歓喜の輪をつくった。
勝利の立役者は2年生コンビの寺本と秦。2試合を落とし、後がなくなった状況で第3試合のダブルス戦に登場。互いにミスをカバーする息の合ったプレーで制し、反撃ののろしを上げた。
残る2試合は同時に始まり、第4シングルスの秦が先に勝利。2―2となり、勝負の行方は第3シングルスの寺本に委ねられた。重圧がかかる状況にも寺本は「緊張はしなかった。勝負を楽しめた」と充実の表情で振り返った。
決勝の相手の徳島商には2月の県新人大会と4月の県選手権で惜敗。悔しさを忘れないよう、学校の卓球場に当時の新聞記事を張り付けて練習を重ね、最後の大舞台でリベンジを果たした。
2年生の活躍で手に入れたインターハイへの切符。日髙主将は後輩に感謝した上で「目標はベスト16。そのために必要なことをイメージし、計画的に練習したい」と冷静に次を見据えていた。