西日本豪雨で崩落した県道。3年がたった今も道路の復旧工事などが続いている=三好市山城町粟山

 2018年7月に甚大な被害をもたらした西日本豪雨で、最初の大雨特別警報が出てから6日で3年になった。土砂崩れが多発した徳島県三好市では、被災した道路の復旧や地滑り対策の工事が依然として続いている。被害が特に大きかった山城町では、4地区の11世帯18人が市営住宅など「仮住まい」での避難生活を送っている。避難解除となっても災害が再び起きる危険性などから自宅に戻れない住民もおり、被災地に与えた爪痕は今なお残る。

 市では発生当初、山城町、池田町、西祖谷山村の計39世帯77人が避難していた。今年6月末時点の避難生活者は山城町の▽粟山地区=7世帯11人▽平上=2世帯3人▽中野有宮=1世帯2人▽光兼=1世帯2人―となっている。避難生活中に4人が亡くなった。

 県と市によると、被災した国道、県道、市道の計84カ所のうち、約9割に当たる74カ所が復旧した。残る国道1カ所、県道2カ所、市道6カ所は工事中。未発注の市道1カ所も発注のめどが立っており、県と市は「21年度内の完全復旧を目指す」としている。ただ、現在も行っている大規模な県の地滑り対策工事の進み具合に左右される道路もあり、全ての工事が終わるかどうかは不透明だ。

 被災者は高齢者が多かったため、道路の復旧で避難解除となっても、災害が再発する恐れや山間部の不便な暮らしに対する懸念から、自宅に帰れない住民は少なくない。避難生活者は昨年7月の半数となったものの、避難解除後に自らの意思で市営住宅などにとどまる住民は避難生活者に含まれていない。