徳島市の阿波踊りの公式ポスター

 徳島市や経済団体、徳島新聞社などでつくる「阿波おどり実行委員会」は1日、今夏の阿波踊り(8月12~15日)の有料演舞場、前夜祭、選抜阿波おどりの旅行会社向けチケットの予約受け付けを始めた。昨夏までの主催者である市観光協会の破産手続き開始が決まるなど運営を巡る混乱があったが、予約開始は例年通りとなった。

 受け付けが始まったのは40枚以上の大口。市役所の実行委事務局には、希望の演舞場やチケット枚数の記されたファクスが次々に届いた。受け付けは4日まで。13~39枚のツアーチケットは「チケットぴあ」の阿波踊り専用ホームページで18~22日に受け付ける。

 有料演舞場は市役所前、藍場浜、紺屋町、南内町の4カ所。前夜祭は11日にアスティとくしまで、選抜阿波おどりは12~15日にあわぎんホールで開かれる。個人向けチケット販売は7月1日から。

 発行は約12万枚。旅行会社、個人客向けのほか、主催者への割り当ても含む。昨年までは個人客が1部(2部入れ替え制の前半)の一部人気席が入手しづらかったため、今年から個人客向けの枠を初めて設ける。

 遠藤彰良市長は5月21日、協会の破産管財人から桟敷を購入した際、市議会の議決を経ずに予算を専決処分した理由について、旅行会社向けチケットの予約開始が近いことを挙げていた。