徳島県の2017年の糖尿病による死亡率が全国で最も高かったことが1日、厚生労働省の人口動態統計速報で分かった。徳島がワースト1位になるのは4年ぶり。腎不全と肺炎による死亡率もそれぞれ全国でワースト3、4位だった。
糖尿病による死亡者数は前年より40人多い146人。死亡率(10万人当たり)は19・8人で5・6ポイント上がり、全国平均の11・2人を大きく上回った。徳島県の糖尿病による死亡率は、08年から6年連続でワースト1位になった後、14~16年はワースト5~8位で推移していた。
県健康増進課は「今回の結果を受けて、高齢者の生活習慣病対策にいま一度力を入れていく」としている。
腎不全による死亡者数は237人で前年より5人減り、死亡率は前年を0・3ポイント下回る32・1人だった。全国順位は前年のワースト2位から一つ改善した。全国平均は20・2人で、ワースト1位は33・1人の高知県。
肺炎による死亡率は120人で、前年の141・8人から21・8ポイント改善したものの、ワースト4位は前年と同じだった。
また、不慮の事故による死亡率が徳島は50・6人と全国で最も高く、全国平均の32・4人を大きく上回った。同課によると、不慮の事故には転落、転倒などが多く含まれることから、高齢者の割合が高い地域は高くなる傾向がある。