3月に開催した「阿波MATSURI」=徳島市新町橋1

 徳島市の阿波踊りを盛り上げようと、市中心部の飲食店経営者らがまちづくり団体「つなぐ阿呆(あほう)とくしま」を結成した。踊りを通じて、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている繁華街に活気を取り戻す考えだ。市などと連携して独自の踊りイベントも企画する。

 昨年10、11月と今年3月に市中心部で阿波踊りイベント「阿波MATSURI」を開いた、市飲食店コロナ対策協議委員会のメンバーを中心に、まちづくり活動に関わる市民らで3月に立ち上げた。現在約40人が参加しており、個人、団体問わず協力者を募っている。

 阿波MATSURIは、昨夏の阿波踊りが中止になったのを受け、客足の減少で痛手を受けた繁華街を活性化させようと開いた。駐車場や国道の一部を使い、検温や消毒などの感染対策を講じた上で踊りや音楽ライブを披露。飲食店のブースも設けた。

 3月に開催した際は、観客が踊りに加わる「にわか連」も実施し、約3600人の観客や踊り手で盛り上がった。「3密」を防ぐなど感染対策の効果も確認できた。こうした成果を生かすため、踊りを核としたイベントを催す団体を結成することになった。

 8月の阿波踊りでは両国橋西公園に設けるおどり広場の運営に関わる予定だったが、市が屋外での踊りを断念したため中止となった。秋以降は市の助言を受けながら、感染対策を講じた小規模のイベントを定期的に開く方針だ。

 中谷吉範代表(34)は「阿波踊りがなくなれば繁華街も衰退する恐れがある。地域を巻き込んで踊りを楽しめる場所を増やし、経済効果だけでなく熱気あふれる街をつくっていきたい」と話している。