選抜阿波おどりへの出演が決まり、練習に熱が入る徳島文理大学連の学生=徳島市の徳島文理大体育館

 徳島市が主催する阿波踊りで、学生連の出演が発表された8日、連長らは喜びと安堵(あんど)の表情を見せた。新型コロナウイルスが収束せず、多くの連が不参加を決めただけに、「感染対策を徹底して本番に臨む」と気持ちを引き締めた。

 踊りの計画を発表した内藤佐和子市長の記者会見には、徳島商業高阿波踊り部の眞田涼風(すずか)部長(17)=3年、四国大学連の平野美咲連長(21)と佐々木駿副連長(20)=いずれも3年=がオンラインで参加した。

 昨年の踊りが中止となり、高校生活最後の夏に懸けていた眞田さん。演舞場で踊れないと聞いた時はショックを受けたが、選抜阿波おどりへの出演が決まり「うれしい。50人以上の大所帯なので、伝統を守りながらパワフルな乱舞を見せたい」と声を弾ませた。

 連員62人を率いる平野さんは「本番まであとわずかだが、新しいことにも挑戦したい」。佐々木さんは「有名連と同じ舞台に立つと考えただけで緊張する。大学生らしいフレッシュな踊りを披露する」と意欲を見せた。

 城西高阿波踊り部は、連員24人のうち半数ほどが出演する見通し。例年は福祉施設や地域の祭りで踊っていた。しかし、コロナ禍で機会がなかっただけに、顧問の仁志みのり教諭(24)は「連員一丸となって大舞台で頑張ってほしい」と話した。

 徳島文理大学連は、この日が週2回の練習日。連員約30人が、徳島市の徳島文理大体育館で午後6時から1時間半、汗を流した。

 5月中旬から練習を再開。毎日検温して体調を整え、練習時もマスクをするなど感染対策に気を配ってきた。平木亮子連長(20)=3年=は「踊りたくても踊れない人が大勢いると自覚し、コロナ禍で落ち込んだ県民の気持ちを盛り上げたい」と力を込めた。