J2徳島ヴォルティスは13日午後4時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで10位のFC岐阜と対戦する。前節アウェー岡山戦では先制しながらも守備がほころび、流れを失って惜敗した。岐阜戦を皮切りに17日・金沢戦、21日・水戸戦と再び3連戦が始まる。着実に勝ち点を積んで上位争いに踏みとどまりたい。
徳島は7日の岡山戦で先制したが、守備陣のパスミスから相手にCKを与えるなどして逆転を許した。守備陣は4月29日の千葉戦以降、3試合で6失点とやや安定感を欠く。3日の福岡戦で負傷した右サイドのMF広瀬の穴を誰が埋めるのかも懸念材料だ。
守りの不安をカバーするのは、やはり積極的にプレスをしてボールを奪う前線から中盤にかけての選手になりそう。FW渡、MF前川らが豊富な運動量を生かして、岐阜自慢のパスワークにくさびを打ち込みたい。岡山戦で途中出場したMF木村も「ボールの主導権争いが勝敗の鍵になる。なるべく多くボールに絡みたい」と意欲を燃やす。
ボールボーイを巡る2試合の出場停止処分から明けたDF馬渡が出場するかどうかも注目される。ロドリゲス監督は起用を明言していないが、スピードと精度の高いクロスは徳島の強力な武器。11日の練習でも機敏な動きで調子の良さをうかがわせた。
リーグは首位横浜FCから勝ち点6差内に11チームがひしめく大混戦。勝敗はもちろん、得失点差も順位争いに大きく影響する。3連戦でいずれも下位チームと戦う徳島は、ボール争いの中で生まれる得点機を確実にものにし、得失点差でもリードを広げるのが理想だ。