女子決勝・板野対徳島北 板野の平岩(左)が大外返しで代表戦を制し優勝を決める=鳴門ソイジョイ武道館

 第58回徳島県高校総合体育大会(県教委、県高体連主催、徳島新聞社など後援)第2日は2日、各地で25競技があり、団体11競技で優勝校が決まった。

 剣道男子は鳴門渦潮が初優勝し、女子は富岡東が5年連続33度目の頂点に立った。柔道女子は板野が初制覇。男子は阿波が6連覇し優勝回数を19とした。テニス男子は城南が16年連続21度目、女子は徳島商が2年連続10度目の栄冠を手にした。

 

 重量挙げ男子は鳴門渦潮が3年連続3度目、レスリング男子は池田が3年連続15度目の優勝。ボクシングは吉野川が5連覇した。1校だけの出場となったカヌーは那賀、ボートは徳島市立、フェンシングは城ノ内、アーチェリーは徳島科技が男女ともV。なぎなたは鳴門が制した。陸上は女子走り幅跳びの木村美海(つるぎ)が2連覇した。

 返し技鮮やか代表戦勝利 板野(柔道女子)

 3人勝負で決着が付かず、代表戦にもつれ込んだ女子決勝。板野の平岩主将が鮮やかな返し技で悲願の初優勝をもたらすと、選手たちは涙を浮かべ、畳の上で喜びを爆発させた。

 平岩は4分間の大将戦を戦った直後でも集中は切らさなかった。代表戦の開始早々、大外刈りを仕掛けてきた相手の足を逆に刈って鮮やかな一本。「返し技が一番得意。最後も自然に体が反応した」と胸を張った。

 代表戦で当たった佐川は小学生の頃から同じ柔道教室で練習してきた相手。互いに手の内を知り尽くしているだけに「できれば対戦したくなかった」と言うものの、やりにくさを感じる間もなく勝負を決めた。

 平岩は女子部員6人のうち唯一の3年生。「勝って先輩を楽にしたかった」と先鋒(せんぽう)戦を引き分けた1年の髙橋は反省する。中堅の2年大西は「最後に勝ってくれた。頼りになる先輩」と感謝した。普段から男子部員と練習を重ね、パワーやスピードに磨きを掛けている。初の全国舞台を見据え、平岩は「挑戦者として臨む」と謙虚に話した。

第58回徳島県高校総体 組み合わせと結果 (6月2日更新)