「キラニコベース」が製造・販売を始めた生ごみ分解処理容器「キエーロ」=徳島市末広2

 徳島市末広2の障害者就労継続支援事業所「キラニコベース」は、土中の微生物で生ごみを分解する処理容器「キエーロ」の製造販売を始めた。生ごみを減らして環境に優しい社会づくりに貢献するとともに、利用者のやりがいづくりや工賃アップにつなげるのが狙い。

 同事業所のキエーロは、利用者が県産材で作った木箱に、菌床シイタケの生産過程で出る廃菌床を再利用した土を入れる。廃菌床によって生ごみの臭いが抑えられるという。購入者には無料で土を提供する。事業所の指導員が、キエーロ考案者の松本信夫さん=神奈川県葉山町=のオンライン講演に参加したり、廃菌床の効果を実験したりして準備を進めてきた。

 サイズは「ボス」(幅100センチ、奥行き60センチ、高さ70センチ、1万2千円)、「ベランダ」(幅50センチ、奥行き40センチ、高さ70センチ、1万円)、「コンテナ」(幅60センチ、奥行き50センチ、高さ50センチ、8千円)の3種類。受注生産で、材料費を除いた収益は利用者の工賃に充てられる。

 徳島市飯谷町の広域ごみ処理施設計画に反対していた同市多家良町の農業木下芳臣さん(52)が「ただ反対するだけでなく、ごみ減量化も必要」と考え、微生物の分解力を利用するキエーロに着目。キラニコベースを運営する一般社団法人「キラニコ」の後藤真美代表理事(36)に製作と販売を提案し、快諾を得た。

 木下さんは「生ごみが減れば焼却量も減るので、市の財政負担も二酸化炭素の排出も減らせる」。キラニコベース管理者の吉田克彦さん(35)は「社会に役立つ商品を作ることは利用者の自信につながる」と話している。問い合わせはキラニコベース、電話088(660)7920。