2日未明から早朝に上陸したとみられるアカウミガメの足跡と、産卵を試みた穴=海陽町の大里松原海岸

 海陽町大里の大里松原海岸で2日、同海岸では今年初めてとなるウミガメ2匹の上陸が確認された。昨季の初上陸より7日遅かった。

 大里松原ウミガメを守る会の中川道生会長(69)が午前10時ごろ、海岸を観察中に波打ち際から約70メートル続くアカウミガメの足跡を発見した。周囲に深さ約50センチの穴が4カ所あり、産卵を試みたとみられるが、卵は確認できなかった。足幅は約80センチで小柄。

 さらに約1キロ離れた場所でも足幅約70センチの足跡が見つかった。足跡は波打ち際から約50メートル続いていたが、産卵した形跡はなかった。

 2匹とも2日未明から早朝に上陸したとみられる。中川会長は「産卵できなかったウミガメが再び、同じ海岸に戻ってくることもある。これからが楽しみ」と話した。

 大里松原海岸では昨季、ウミガメ9匹が上陸し、産卵はなかった。県内では5月31日に阿南市椿町の蒲生田海岸で、今季初上陸が確認されている。