上勝町の移住促進パンフレット「上勝パラダイス宣言」が完成した。考案したのは阿南市出身で、2017年4月から同町に住む町専任集落支援員の斎藤真弓さん(37)。祖父母が暮らす町の人口増加につなげようと、東京で県移住コンシェルジュを務めた経験を反映させた。
通称「かみパラ」と呼ばれるパンフはA4判、32ページ。葉っぱビジネスや飲食店などの求人情報、町営住宅などを改修する際に活用できる補助金の種類、子育て環境など、移住を決めるポイントとなる情報を、移住者の体験談を交えて紹介している。QRコードを読み取ると、町の移住情報サイトでさらに詳しい内容が分かるよう工夫した。
斎藤さんは阿南市内の高校を卒業後、都内の大学に進み、15年12月から県移住コンシェルジュとして活動していた。祖父母の暮らす上勝町は幼いころ遊んだ思い出深い町で、移住者を増やしたいとの思いから転居した。
パンフ1千部の製作費は約31万円。町内の飲食店や宿泊施設、県内の道の駅のほか、東京や大阪の移住窓口に置いている。
斎藤さんは「町内の魅力的な人に焦点を当てて作った。多様な暮らしがある上勝の良さを伝えたい」と話している。