男子組手決勝・小松島西対徳島科技 中堅戦を制した小松島西の加藤(左)=県立中央武道館

 第58回徳島県高校総合体育大会(県教委、県高体連主催、徳島新聞社など後援)第3日は3日、各地で23競技があり、団体6競技で優勝校が決まった。

 

 ソフトボール男子は徳島科技が4年連続7度目、女子は池田辻が2年連続2度目の頂点に立った。相撲は名西が3連覇し、優勝回数を13に伸ばした。ホッケーは阿南工・阿南光が初優勝。空手道は小松島西が男女とも制し、男子は2年ぶり6度目、女子は2年連続8度目。

 水泳男子は徳島市立が12年連続25度目、女子は徳島北が初めて制した。自転車は小松島西が6年ぶり14度目の栄冠を手にした。陸上の女子400メートル障害は、大地彩央里(徳島市立)が大会新記録で2連覇し、男子の同種目で末木拓生(鳴門渦潮)が大会タイ記録を出した。男子円盤投げと砲丸投げは三田穂貴(生光学園)が2冠を果たした。

 積極的に攻め雪辱 小松島西(男子・空手道)

 男子の団体組手は、小松島西が2年ぶりに王座を奪還した。中堅を務めた加藤主将は「昨年、目の前で優勝を決められた相手にリベンジできてうれしい」と笑顔で話した。

 2人を終えて1勝1敗。勝てば優勝に王手がかかる局面で、加藤主将の出番がきた。開始30秒、前に出る気迫の攻撃から上段の突きを決めて先制。6秒後には相手の攻撃をうまくさばき、中段蹴りを返してポイントを重ね、快勝した。

 続く副将が敗れ、勝負の行方は大将の2年松浦に委ねられた。序盤は両者とも攻め手を欠いたが、忠告を受けた後、「突きを主体にがんがん攻めた」と松浦。ポイントを奪われることなく5―0で勝利した。

 全国選抜大会1回戦で強豪校に敗れ、選手は力の差を実感。基本から鍛え直すことで総合力が向上した。加藤主将は「県総体優勝に満足せず、全国総体で強豪に挑みたい」と力を込めた。

第58回徳島県高校総体 組み合わせと結果(6月3日更新)