藍は古くから染料としてはもちろん、薬用植物としても活用されてきた。江戸から明治にかけて藍で栄えた徳島では、深く暮らしに根差している。その効能や美しさは、日常に取り入れるだけで心を豊かにしてくれる。新たな商品も生み出され、さまざまな場面で訪れる藍との出合い。あなただけの「出藍(であい)」を見つけてみては。

 

阿波藍染め綿足袋 ハイムラヤ

 綿生地を藍色に染め上げた「阿波藍染め綿足袋」は、吸水性に優れているため、季節を問わず快適に履くことができる。

 商品を手掛けたのは、1887年創業の着物問屋の老舗「ハイムラヤ」(徳島市)。拝村真由美専務が「徳島が誇る藍染の良さを少しでも多くの人に知ってほしいと考えたのがきっかけ」と言う。

 染色を行う「長尾織布」(同市)と何度も相談を重ね、絶妙に美しい色合いに仕上げた。藍色が映えるように足袋底はあえて白色にしている。注文を受けてから制作するため、受け取りまで1カ月ほどかかる。

MEMO 足袋は22.5~27.5センチは4290円、28~29センチは4950円。インターネット通販「楽天市場」で販売。☎088(622)4779。

 

藍の生葉 ジャパンブルー上板

 コロナ禍で増えた「おうち時間」の過ごし方に困ったら、生葉染め体験はいかがだろうか。藍染体験施設「技の館」を運営する一般社団法人ジャパンブルー上板(上板町)では、藍の生葉を販売している。

 染め方の説明書付きで、案内に沿って葉と水をミキサーにかけるだけで染液が作れる。80~100グラムの葉で10グラム程度の絹の布を染められるという。

 生葉は通常採れる季節が限られているが、ジャパンブルー上板ではLEDを使うなどして照度や温度を管理しているため、季節を問わずに生葉が手に入る。

MEMO 藍の生葉100グラムは6~10月が600円、11~5月が1000円。☎088(637)6555。メールai@wazanoyakata.comでも受け付けている。

 

藍クレヨン・藍の絵具 大丈夫ネコ

 大丈夫ネコ(小松島市)は、小松島、徳島両市で栽培した藍で沈殿藍を作り、クレヨンや絵の具を製造している。

 「藍クレヨン」は乾燥させた沈殿藍に密蝋(みつろう)ワックスなどを混ぜて仕上げ、「こいあい」と「あいのそら」の2色がある。「藍の絵具」はパウダー状で、水で溶いて使う。別の顔料と混ぜて木や布などの着色に使うこともできる。

 購入者からは「藍の色がきれい」「藍を気軽に使える」といった声が寄せられている。松村優子代表は「この商品でたくさんの人に藍や地元の良さを知ってほしい」と期待を込めた。

MEMO 藍クレヨン通常パッケージ1650円、ギフトパッケージ2530円。藍の絵具ギフトパッケージ3630円など。公式オンラインショップや阿波おどり会館、徳島とくとくターミナル(松茂町)などで販売。☎090(5140)7999。

 

あまべ藍そうめん トータス

 つるっとした食感でのどごしが良く、かむとほのかに藍の風味がする。トータス(海陽町)は、夏にぴったりの藍のそうめんを販売している。

 藍を使った衣料品などを製造する同社では、藍にポリフェノールなどの栄養が多く含まれていると分かったことをきっかけに食藍(食べる藍)の事業に取り組み始めた。

 「あまべ藍そうめん」は、農薬不使用で育てた海陽町産の藍の葉をパウダーにして生地に練り込んでいる。ほんのり緑に色づいた麺が特徴的だ。お土産や贈り物として買い求める人が多いという。

MEMO 1袋594円。5袋の箱入りは3000円。阿波おどり会館(徳島市)や阿南市以南の道の駅、公式オンラインショップなどで販売。☎0120(744)334。

 

今治産のタオルマスク やまうち

 藍染製品の製造販売を手掛ける「やまうち」(美馬市)の「今治産のタオルマスク」は、昨年3月の販売開始から既に1万枚以上が売れ、市のふるさと納税の返礼品にも選ばれた。

 マスクは全部で4種類。デザインが藍一色のものと、雲が広がっているような模様の「むらくも染め」の2パターンあり、さらに平面と立体タイプをそろえる。いずれもゴムの長さが調節可能で、年齢を問わず着用できる。

 山内浩司社長は「暑い時期だからこそ、吸水性があって、着け心地の良い今治産のタオルマスクを使ってほしい」と話した。

MEMO タオルマスク平面タイプが1500円、立体タイプが1760円。KONDO-SYOTEN(徳島市)やかずら橋夢舞台(三好市)などで販売。☎0883(52)5168。