(上から)大室秀樹、松本葵、金丸祐三

 陸上の世界選手権(8月・ロンドン)代表選考会を兼ねた第101回日本選手権は23~25日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われる。徳島県勢は男子110メートル障害の大室秀樹、3000メートル障害の松本葵ら大塚製薬勢が世界切符を狙う。男子400メートルで3大会連続で五輪に出場している金丸祐三の復活も注目される。
 
 大室は4月に13秒48をマークし、世界選手権の参加標準記録(13秒48)をクリア。日本選手権で優勝すれば、代表が決まる。3位内でも持ちタイムで優位に立っており、現時点で代表切符をほぼ手中にしているが「優勝しか考えていない。日本記録(13秒39)にも挑む」と意気込む。

 松本は標準記録(8分32秒)を突破しての優勝が条件となる。自己記録は8分30秒49で、今季のタイムは参加選手中トップ。「状態はいい。自己ベストを更新して勝ちきる」と悲願達成に意欲を燃やす。

 前回大会で11連覇が途切れた金丸は5月の静岡国際で47秒08。自己ベストの45秒16には遠く及ばないが、どこまで調子を上げてくるか。ほかに優勝を狙えるのが、女子円盤投げの中田恵莉子(四国大職)と、男子1500メートルの秦将吾(大塚製薬)。中田は関西実業団で初優勝し、秦も好調を維持している。

 入賞争いからも目が離せない。男子砲丸投げでは武田歴次(日大)、川口哲生(日大)、幸長慎一(四国大)の生光学園高出身選手がしのぎを削る。幸長は円盤投げとの2種目で好記録が狙えそうだ。女子砲丸投げの西川チカコ(福岡大、城南高出)も上位進出を目指している。

 《世界陸上選手権の選考基準》国際陸連が設けた参加標準記録の到達者が日本選手権で優勝すれば自動的に代表となり、3位以内で有力となる。標準記録に到達し、ゴールデングランプリ川崎か日本グランプリシリーズの日本人1位(男女5000メートル、1万メートルを除く)も日本選手権出場を条件に選考対象となる。各種目最大3の出場枠が埋まらない場合、日本選手権3位以内の選手が、7月のアジア選手権や南部記念などの指定大会で標準記録に到達すれば代表に追加される可能性がある。アジア選手権優勝者は標準記録突破と同等の資格を得る。