9月に愛媛で開催される第72回国民体育大会の予選となる四国ブロック大会が、24日から8月27日まで徳島県内を主会場に開かれる。開催県の愛媛は全競技にエントリーできるため、他の3県が本大会の出場権を争う。低迷が続いている徳島にとっては、神奈川国体以来、19年ぶりに男女総合の天皇杯順位が30位台以上に浮上できるチャンスで、予選では30競技で出場権獲得を目指す。
四国ブロック大会は国体出場への最終関門となる。徳島県内では26競技を実施。他県分を合わせると、計31競技の最大166枠を巡って攻防を繰り広げる。
過去10年間の徳島の天皇杯順位は2009年の新潟国体の40位が最高。30位台はなく、最下位の47位が3回。長崎、和歌山、岩手と、直近の3大会はいずれも46位と低迷が続いている。
天皇杯の順位を上げるためには、まず予選を勝ち、本大会に進むことが条件。今年は開催県の愛媛を除く3県での争いとなるため、出場枠の獲得数増は確実だ。
昨年の岩手国体の四国ブロック大会で、徳島は30競技の180枠のうち、16競技の27枠しか獲得できず、突破率は15%にとどまった。高知の13・9%をわずかに上回ったとはいえ、国体開催を控えて強化を図ってきた愛媛の43・3%、香川の27・8%には遠く及ばなかった。
県体育協会は30競技での出場を目標に掲げているが、突破率は目標を定めていない。30位台とするためには、突破率をかなり引き上げる必要があり、地の利を生かした戦いができるかどうかに注目が集まりそうだ。
分木秀樹県体育協会専務理事は「本大会で勝つためには四国1位での通過が大切だと考えている。3県での争いなので一つでも多く出場枠を取りたい」と話している。