女子団体総合決勝でチームメートと話す米国のシモーン・バイルス(中央)=27日、有明体操競技場

 体操のスター選手が演技を取りやめる衝撃が東京五輪会場に走った。2016年リオデジャネイロ五輪女子4冠のシモーン・バイルス(24)=米国=が27日に行われた団体総合決勝で2種目目以降を断念した。精神的ストレスが原因だったと打ち明け、コロナ禍による1年延期や無観客を遠因に挙げ「以前のように自分を信じられない。楽しめていない」と涙ながらに語った。

 最初の跳馬でひねりが抜ける珍しいミスが出ると表情が一気に曇った。「けがではなかった。でも、自分が出続けてメダルを失うリスクは冒せなかった。私抜きでやるべきだと思った」。チームメートに演技を託し、応援役に回った。