直近7試合で5得点と好調なFW山﨑 

 一時の停滞期を脱し、再び上昇気流に乗りつつあるJ2徳島ヴォルティス。原動力の一人が、直近7試合で5得点と大暴れしているFW山﨑凌吾(24)=岡山県出身=だ。今季、J1鳥栖から完全移籍した、高さと突破力が魅力の若きストライカー。「このチームで必ずJ1に昇格する。プレーを磨き、自分もチームも成長したい」とさらなる飛躍を誓う。

 今季の初ゴールは5月17日の金沢戦。FW渡の右サイドからの低いクロスに左足で合わせた。6月3日の群馬戦、17日の熊本戦で各1得点、25日の山形戦では2得点し、自身のシーズン通算最多得点に早くも並んだ。
 
 187センチの高さと力強い突破力で前線の起点になっている。ツートップを組む渡との連係も試合を重ねるたびに良くなってきた。「裏への飛び出しやポストプレーなど、互いの長所を引き出し合って、いい相乗効果が生まれている」と手応えを口にする。
 
 昨季、鳥栖から期限付きで移籍。「点取り屋」として長島前監督に40試合で起用されたが、5得点に終わった。「結果が出せず、ふがいない気持ちだった。チームがプレーオフ争いに加わることができなかったのも悔しかった」
 
 「徳島に残ってJ1にいきたい」。他に選択肢もあったが、その思いを強くして完全移籍を決意。今季はこれまで15試合に出場し、岐阜戦からは8戦連続で先発を続けている。
 
 今季、印象に残っている試合は岐阜戦と讃岐戦。初めてウイングバックとしてプレーして、苦労しつつも貴重な経験を積んだ。「FWが前線でボールをどう受けたいか、スペースをどう使えばいいのかなど、別の視点から試合が見えた。プレーの幅が広がったと思う」と振り返る。
 
 後半戦に入ると、昇格争いはますます熾烈(しれつ)になる。視線の先にあるのは、プレーオフ圏ではなく、自動昇格の2位以内だ。「今のチームにはそれだけの力がある」。自身の目標としては2桁得点があり、「狙うというより(これだけ好機が多いのだから)取らなきゃいけない」と責任感もにじませた。進化する大型FWが、徳島の再昇格の道を切り開く。