3点目を決めた藤原志龍=鳴門ポカリスエットスタジアム

 徳島ユースが、なかなか勝てなかった愛媛の壁をホームの大勢の観衆の前で打ち破った。日本クラブユース選手権(U-18)四国大会で1-4と敗北してから1カ月。羽地登志晃監督が「自分たちのスタイルを磨き上げてきた」というように、味方が2人、3人と連動しながらゴールに迫ったり、ボールを動かして崩し、相手守備陣を崩し、雪辱を果たした。

 両ゴール裏のサポーターから選手名や応援歌がこだまし、普段のプリンスリーグの試合とは違った雰囲気で行われた試合。「いつもと違う雰囲気にのまれそうだった」と徳島ユースの桒原呂偉主将が振り返る。そうしたムードを振り払ったのがFW林優斗だった。前半10分に、左サイドからのクロスをゴール前で合わせた。「リーグ戦は無得点だったので、決めたかった」と喜んだ。

 この大舞台での貴重な一撃がチームを緊張感から解き放った。前線からパスコースを絞った守備で、相手のボールをうまく奪い、前掛かりになった愛媛の隙を突き、次々とゴールを決めた。
 
 「スタンドの声もよく聞こえた」というのは3点目を決めた藤原志龍。後半も相手ゴールを脅かし続けた。「もっと決めるところを決めたかった」と悔しがったが、大舞台でのプレーと宿敵からの勝利は今後に向けて、貴重な経験となったはずだ。

 狙うは10年ぶりのプリンスリーグ制覇。中盤でのボール奪取、前線への絶妙なパスと活躍した桒原主将は「今日の勝ちを大事にして。優勝したい」と力強く語った。(デジタル編集室・城福章裕)