⇨カブトムシの捕り方の動画はこちら

 

 夏休み中の子どもたちに大人気のカブトムシ。しかし、いざ子どもと一緒に山へ捕りに行っても見つけられず、結局ペットショップで購入した人も少なくないのではないだろうか。徳島県立佐那河内いきものふれあいの里・ネイチャーセンター(佐那河内村)の大原賢二センター長(70)に、カブトムシが集まる木の種類や時間帯などのポイントを聞いた。

捕獲したカブトムシ

 カブトムシは梅雨明けと同時に活動が活発になる。基本的に夕方から明け方まで活動し、最も捕獲しやすい時間帯は樹液を吸う午後8時ごろ。気温と湿度が高いと好条件だ。昼間活動する個体もおり、8月下旬まで採集できる。

殻斗(帽子)は細かい突起がある

 捕まえるには、昼間のうちにカブトムシが好む環境を見つけておきたい。カブトムシは標高の低い山に生息しており、条件さえ合えば人家に近い平地の林にもいる。ポイントはクヌギの木。クヌギはトゲのある長楕円(だえん)形の葉と、帽子部分に細かい突起があるのが特徴だ。

樹液に集まるスズメバチやカナブン

さらに、質の良い樹液を探すことも重要になる。最も良いのは白く発酵し、強烈なアルコールの香りを放つ樹液だ。この香りに誘われてカナブンやハチが集まる。これらの虫が樹液にいれば、夜にカブトムシが来る確率は高い。良い樹液を探す際は周辺の香りを嗅ぐことが大事だが、昼間はスズメバチが多いので十分に注意してほしい。

昼間のうちに良い木を見つけたら夜まで待とう。夜はカブトムシやムカデ、カミキリムシなど昼間とは違う光景が見られる。特に夜はムカデが活発に活動するため、噛まれないよう長靴を履き足元や頭上をしっかり確認すべきだ。

白く発酵した樹液を吸うカブトムシの雌

カブトムシを見つけたら、樹液に夢中になっている間に捕まえよう。網をかぶせても隙間から飛んで逃げてしまうので、素手で捕まえるのが基本。木にしがみ付いてなかなか離れない場合は、お尻をくすぐると離す習性があるので試してほしい。高い所にいるときは長い棒で突き落とし、下で網を広げて受け止めよう。

 

 ほかにも樹液の周りの穴に隠れていたり、街灯や公衆トイレの明かりの近くを飛び回っていたりするので、しっかりと探した方がよい。木の樹液付近にいなくても、数分たったら飛んでくることもあるため根気強く待つのが大切だ。

 県内では、鳴門市と香川の県境付近や県西部が比較的カブトムシを見つけやすい。観察に行く際は、私有地や立ち入り禁止エリアに足を踏み入れないよう気を付けてほしい。