8月9日に開幕する第103回全国高校野球選手権大会に、阿南光が徳島県代表として出場する。2018年に新野と阿南工が統合されてからの甲子園出場は春夏を通じて初めて。新野は1992年春と96年夏の2度甲子園を経験し、阿南工は76年に春の県大会を制した。プロ選手も輩出した新野、阿南工野球部の歴史を記事でたどる。

阿南光、甲子園出場への軌跡【まとめ】

■連載「新野最後の夏~全国高校野球徳島大会」(2018年7月掲載)

第100回全国高校野球選手権徳島大会が7日、開幕する。出場校の一つ、新野は4月に阿南工と再編統合され、2、3年生にとっては現校名での最後の夏となる。1992年春と96年夏の2度、そして阿南市から唯一、甲子園を経験した野球部の歴史をひもとき、有終の美を飾ろうと意気込むチームを紹介する。

・<上> 栄光の軌跡90年代、2度の甲子園(2018年7月12日掲載)

第78回選手権大会の新野対明徳義塾 5回途中から救援、明徳義塾の反撃を迎えガッツポーズする新野の小品貴志=1996年8月16日、甲子園

新野の代名詞は次から次に安打が飛び出す「タケノコ打線」。そして劣勢から試合をひっくり返す「ミラクル新野」。ミスを恐れず伸び伸びとプレーする姿は、今も高校野球ファンに鮮烈な印象を残す。

 

・〈下〉偉業を誇りに心一つ(2018年7月13日掲載)

甲子園出場の記念碑を前に士気を高める新野の選手=同校

 新野高の校門近くに、野球部が1992年春と96年夏の2度、甲子園に出場したことを伝える記念碑がある。

 

■連載「阿南工有終の夏へ 高校野球徳島大会」(2017年7月掲載)

第99回全国高校野球選手権徳島大会が8日、開幕する。阿南工は来春の学校統合に伴い、現校名では最後の夏となる。甲子園出場はないが、1976年には春の県大会を制した。部史を振り返り、ナインを支えてきたOBや住民の思いを伝える。

・〈上〉池田を破り春季制す(2017年7月4日掲載)

県春季大会決勝の池田戦で先制する阿南工。6―3で快勝し県大会初優勝を飾った=1976年、徳島市の旧蔵本球場

創部は開校した62年。軟式野球部として発足した。バックネットが完成した63年に硬式へ移行したが、グラウンドは石ころだらけで、雑草に覆い尽くされていた。1期生の野村武宏(70)=阿南市下大野町=は「根の深いアシが生え、河原のようだった。野球どころではなかった」と、思うように練習できなかった当時を思い起こす。

 

・〈下〉感謝の気持ち白星で(2017年7月5日掲載)

阿南工でグラウンドの整備を続ける若江さん(左端)。ナインは白星で応えようと誓う=同校グラウンド

約15年前から、草刈りやグラウンド整備などを通じて阿南工野球部を支えている男性がいる。若江昇さん(73)=阿南市長生町。好きな高校野球を応援したい一心でボランティアの支援を続ける姿に、ナインは白星で応えようと、練習に打ち込んでいる。

 

■連載「夏の甲子園大会100回 徳島県勢の軌跡」(2018年7月19日掲載)

・【第76回~84回】ミラクル新野、初出場で2勝

阿南市内から初めてとなる新野が出場したのは、第78回(96年)。1回戦を完封勝ちし2回戦の明徳義塾(高知)戦は0―3の七回、集中打で同点に追い付き、九回に中犠飛で決勝点を挙げた。3回戦は優勝した松山商(愛媛)に四回までに7点を奪われ、8強進出はならなかったものの、徳島大会からの相次ぐ逆転劇で「ミラクル新野」と呼ばれた。

 

■1996年夏、新野高主将・福良徹さん 好返球プロの扉開く 「元カープ」仕事の助けに(2018年7月23日掲載)

ドラフト会議で広島から4位指名されチームメートに胴上げされる福良選手=1996年11月、阿南市の新野高

スタンドは大きくどよめき、割れんばかりの拍手に包まれた。1996年夏の甲子園。新野高校の元主将福良徹さん(39)=山口県下関市、会社員=は、1回戦の日大山形戦の八回1死一、三塁の守りでセンター定位置に上がったフライを捕球し、本塁にノーバウンドで返球した。タッチアップした山形の三塁走者は、本塁に滑り込む間もなく立ち尽くしてアウト。新野の初白星に貢献した瞬間だった。

 

■元巨人の條辺剛さん、うどん店開店から10年 最後の夏の母校にもエール(2018年6月13日掲載)

讃岐うどん店を開き、10年がすぎた條辺さん=埼玉県ふじみ野市

プロ野球巨人で投手として活躍した條辺剛さん(37)=阿南工業高校出身、阿南市出身=が、埼玉県ふじみ野市に、讃岐うどん店を開いてから10年がすぎた。昼食時を中心に多くの客が訪れていて、「このままずっと店を続けていきたい」とうどんを打つ手に力が込もる。

 

■「最後の夏」コラム~高校野球徳島大会から(2018年7月掲載)

徳島県の高校野球を見つめてきた夕刊編集部デスクが、今夏の大会で感じたことを随時記した。

・1回戦 新野4ー0名西 7月16日第3試合(2018年7月18日掲載)

全国選手権で新野が明徳を破ったことを伝える徳島新聞

今年100回目の節目を迎える夏の甲子園。その年に「最後の夏」となる高校がある。阿南市の新野高校。今年4月に阿南工業と統合し、阿南光高校が新たに誕生したためだ。

 

・2回戦 新野1-3城東 7月22日第1試合(2018年7月22日掲載)

応援席に向かってあいさつする新野ナイン。スタンドでは地元住民ら多くのファンが声援を送った=鳴門オロナミンC球場

今年4月に阿南工業高校と統合し、最後の全国高校野球選手権徳島大会に臨んでいた新野が2回戦で敗退した。

 

・2回戦 阿南工業・阿南光4-5脇町 7月21日第2試合(2018年7月21日掲載)

 

阿南工業高校野球部の最後の夏が21日、終わった。阿南工業高校は今年4月に新野高校と統合して新たに阿南光高校が誕生した。2、3年生が在籍する阿南工業は1年生だけの阿南光との合同チームで全国野球選手権徳島大会に出場。この日、2回戦で脇町高校に惜敗した。