愛媛戦でシュートを放つ徳島の渡(左)。前半戦14得点でチームの勝利に貢献した=1日、鳴門ポカリスエットスタジアム

 J2は前半の21試合が終了し、徳島ヴォルティスは10勝6分け5敗、勝ち点36の3位の好成績で折り返した。決定力を欠き、勝ち切れない時期もあったが、ハイプレスと選手の高い連動性を両輪とする攻撃的なスタイルを貫き、破竹の勢いで3連勝中。J1に自動昇格できる2位内も視野に入った。

 快進撃の最大の要因は攻撃力の高さだ。徳島は34得点で、千葉、名古屋の35得点に次いでリーグ3位。昨年同期の18点から2倍近くに増えた。

 攻撃回数の目安となるシュートの数は255本で、千葉の282本、福岡の267本に続いて3位。1試合当たり12本以上のシュートを放った計算になる。ボールをしっかり保持し、相手陣内に押し込んで波状攻撃を仕掛けるパターンが定着してきた。

 攻撃陣をけん引するFW渡は日本人トップの14得点をマークし、自己最多だった昨季の12得点をすでに上回る。「今季はチャンスの数が圧倒的に多いから」と、チームの好調が自身の得点増に結びついていることを強調する。

 渡とツートップを組む山﨑は高さを最大限に生かした攻撃が特長だ。町田戦で公式戦初得点を挙げたMF前川と杉本は、ドリブル突破でアクセントをつける。サイドを司る馬渡、島屋はゴールへの嗅覚も鋭い。

 ロドリゲス監督の攻撃志向も鮮明だ。選手には「1点取られたら、2点を取りにいけ」「守備にこだわり過ぎて、攻撃のバランスを崩してはいけない」と常々諭す。

 5月は先制しながらも逆転負けを喫した岡山戦をはじめ、金沢、讃岐など下位との対戦では流れを支配しながら、決定機に得点できない試合が多かった。そうした中、地道にシュートの精度を高め、攻撃のアイデアを積み重ねたことが前半戦の最終3連戦で13得点という結果につながった。

 J1昇格プレーオフが導入された2012年以降、徳島が6位内で折り返したのは初めて。勝負の後半戦に向けてチームの一層の進化が期待される。

 ◆ロドリゲス監督一問一答

 -前半戦を3位で折り返した。

 良い結果と思う。試合内容も進化している。だが満足はしていない。もう少し上に行くことができた可能性はあった。これからもチームとして成長し続ける必要がある。

 -34得点はリーグ3位。攻撃が好調だ。

 ボールを持った時の連動性や相手陣内での突破力、決定力が高まってきた。チーム全体が戦術をよく理解している。

 -21チームと一通り対戦して印象に残っているチームは。

 どの試合も難しかった。愛媛とのダービー戦はスコアを見れば快勝だが苦しい場面もあった。山形戦も結果は良かったが、それまでわずか3敗の強敵だった。そうした相手にも勝つことができるようになっている。

 -後半戦で大事にしたいことは。

 毎試合プランを持ってしっかり準備すること。J1昇格という大切な目標に向かって全員が力を出し切ることが重要だ。