ノーシードながらも鳴門が連覇の記録を6に伸ばすか、待ったをかけるチームが現れるのか。本命視されるチームがなく、例年以上に混戦模様の今大会。聖地を目指す熱い戦いをゾーン別に展望する。

【A】 鳴門渦潮一歩リ-ド

 第1シードの鳴門渦潮が総合力でリードし、県春季大会で4強入りした富岡西が追う。鳴門渦潮は左腕河野、右腕山田ら好投手を擁する。豊久、野口、笹田ら上位打線は活発で、どのチームと対戦しても主導権を握っての戦いができそうだ。富岡西は右腕中林が軸。打力がやや弱いため、小技や機動力などでカバーしたい。

 小松島と県秋季、県春季の両大会で8強の徳島科技は実力が伯仲。ともに打線が好調で、先発投手の出来が明暗を分けそう。2年生中心の海部は投打がかみ合えば面白い。阿南高専は投手を中心とした守りのチーム。つるぎは一丸となって悲願の夏1勝に挑む。


【B】 徳島北と川島が2強

 投手力の徳島北と打撃が持ち味の川島が2強。順当なら、この勝者がゾーンを勝ち抜く可能性が高い。徳島北は前田、新田の長身右腕2人が看板。藤田、岸田ら長打力のある川島の中軸が打ち崩せるか。

 両校の勝者と2回戦で対戦しそうなのが、右本格派のエース折下を擁する新野。ただ、県総体南部ブロック大会3位の阿南工も投打にまとまっており、決して油断はできない。名西は俊足巧打の選手が多く、機動力で揺さぶりをかけそう。やや組み合わせに恵まれた感もある。小松島西と徳島市立はともに投手力が安定しているが、守りには不安を残す。吉野川は粘りを見せたい。


【C】 生光学園など3校軸

 第2シードの生光学園と6連覇が懸かる鳴門が優位。さらに城西が絡む構図で、予断を許さない。

 県秋季大会を制した生光学園は投打にまとまった好チーム。城西戦が最初の関門となり、投手陣が打ち込まれるようだと、右腕植松、田岡の2本柱が自慢の城西が勝ち上がる可能性も。鳴門は冨士、武石、胡桃ら甲子園経験者が残り、県春季大会では生光学園を破っている。3校に次ぐのが県総体西部ブロック大会で準優勝した池田辻。校名変更後の初めての夏の大会で、機動力を駆使して上位進出を目指している。穴吹は投手力を軸に戦う。城ノ内、脇町、那賀は初戦突破を狙う。


【D】 好カード多く最激戦

 好カードの多い最激戦ゾーン。中でも第3シードの徳島商対池田は注目を集めそう。徳島商は左腕佐藤をはじめ、投手が豊富な上、下位からでも得点できる。池田は西岡、生藤ら投手陣の踏ん張りが鍵。7人が打率3割以上と、活発な打線が早い回から援護したい。

 板野はダークホース的存在で、目が離せそうにない。最速150キロの右腕森井を軸に、守り勝つ戦いができれば上位に進出できそう。打力の高い城南は小技や足で揺さぶり、攻略の糸口を見つけられるか。

 攻守にバランスの取れた城東と阿波も力が拮抗(きっこう)している。城北は堅守が持ち味で、阿波西は粘りがある。