広島市役所で被爆者健康手帳を受け取る「黒い雨」訴訟原告団長の高野正明さん(左)=2日午後

 広島原爆による「黒い雨」訴訟の原告勝訴確定を受け、広島市は2日、市内の原告53人への被爆者健康手帳交付を始めた。市役所で1番に手帳を受け取った原告団長の高野正明さん(83)は「長年の希望だった。努力してくれた方々に感謝したい」と喜びを語り、原告以外の救済も改めて求めた。

 2日に手帳を受け取ったのは高野さんら10人。市援護課の職員が「大変長らくお待たせしました」と一人一人に手渡した。その後、医療費の無償化や手当の支給などについて説明した。

 7月29日に確定した広島高裁判決は、昨年の一審判決に続き原告84人全員を被爆者と認め、県と市に手帳交付を命じた。