人形を操作して喜ぶ相生小児童ら=那賀町の同校

  那賀町の相生小学校で5日、阿波木偶箱まわし保存会の出前授業があり、中内正子会長(50)と南公代副会長(53)の妙技に全校児童と教職員、保護者ら計150人が見入った。

 南副会長の鼓に合わせ、中内会長が口上を述べながら「三番叟」を披露。えびす人形を巧みに操り、「皆さんに福が来ますように」と声を掛けた。

 その後、南副会長が人形浄瑠璃で使われる人形について、大人の男性と子ども、未婚者では作りが違うことなどを紹介。実際に人形を手に取り、操作を体験した児童の代表らは大喜びしていた。

 前田恋さん(11)は「町内には伝統文化がたくさんあるので学び、引き継いでいきたい」と話した。

 出前授業は南副会長が同町相生地区出身の縁から、同校の依頼で実現した。